覚えておきたい販売テクニック
得意意識側からのアプローチ
アパレルに携わる人は、どんな立場であってもお客さま第一主義をしっかりと認識する必要があります。
デザイナーやパタンナーが苦労していい洋服を作ったとしても、売れないことにはどうしようもありませんし、お客さまが着用してくれるからこそそれぞれのアイテムが生きてくるのです。
自然に仲良くなって頻繁にお店に遊びに来てもらえば売り上げにもなりますし、またお客さまと顔見知りになることでお互いの印象も良くなってくるでしょう。
顧客名簿に記載してもらえたらダイレクトメールを送ることもできますので、更に来店の可能性も高くなります。
お客さまと仲良くなるためには、得意意識側からのアプローチが鉄則です。
人は誰でも左右に得意側と不得意側を持っており、得意側に第三者を置く習性があります。
恋人や友達と歩くときに、自分の右側に居てほしいなど好きな方向がありませんか?
これが得意側で、その反対側が不得意側となります。不得意側はバッグや荷物などで隠す傾向にありますからすぐに見分けることができるでしょう。
心からもてなすことが重要
アパレルは第一印象が肝心ですので少しでも印象が良く残るようにアプローチしたいものです。
お客さまや取引先の相手をたくさんこなすと、買いそうなのかそれとも見ているだけなのかだんだん振り分けることができるようになってきます。
しかし逆に全く興味がなかったのに何万円も一気に買うお客さまもいて、自分の判断が正しいとは限らないのです。
どんなに接客のプロだったとしても、心の奥で思っていることは空気を通じてやがて相手に伝わってしまいますし、そうなると相手も不快になり違うお店へと行ってしまうかもしれません。
全員が買ってくれると信じて心からもてなすことが接客の最大のテクニックでもあります。
学習面では、ファッション販売能力検定試験を取得していると、販売の技術やショップの管理などの幅広い業態でのアパレルスキルを証明することができます。
これはアパレルにおいての管理者や責任者の育成を目指して作られたものですから、興味がある人は調べてみるといいでしょう。
またアパレルはプレゼントにも多く用いられる商品ですので、商業ラッピング検定が評価されることもあります。
これはギフトラッピングの技術を証明できるものであり、販売の現場で即戦力として使うことができます。